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技の練習

体さばきは毎日の稽古でかならず稽古します。
どのような技の練習も体の運びがうまく出来ないとなかなか上手には出来ないものです。 という事は、体さばきがきちんと出来れば、もっと上達できるという事ではないでしょうか。
道場でも、稽古のはじめや終わりに練習しますが、もっとじっくり体さばきを練習してみませんか。
 
今回は、そのなかの「転換」と「回転」です
 
 
 
◆回転する動き
左のフラッシュ画像は、はじめ左半身になっていますが、回転することですぐに反対方向に右半身になります。
転換・回転する際の膝の踏み込みの図 この動作は、入身投げや四方投げを行う時にも行われる動作です。
意外に練習中はそれほど気にしてこの動作をしていませんが、回転だけを 腰を落として素早く行うのはとても難しく、バランスをすぐに崩してしまいます。
 
左の画像のように足の親指の付け根で回転するように心がけないと なかなか上手にこの動作は出来ません。試みに、かかとを重心にしてすばやく 回ろうとするとあっという間に転んでしまいます。左の画像のようにすこし膝を 進めてちょうど足の親指の付け根の真上程におくとふんばりやすくなります。
 
上のフラッシュ画像の半身の様に前後の足の間隔が狭い時は回転の動作も 行いやすいですが、この動作をぐっと腰を落として(膝の角度が90度になる くらいに曲げて)すばやく回転しようとすると、すごく難しい動作になります。
でもあえて腰を落とし回転の練習をする事でそれよりも高い体勢での動作が 非常にやりやすく、又とても安定して回転する事が出来るようになります。
 
◆転換の動作(手刀を立てた状態)
右のフラッシュ画像は、手刀を立てた体勢にして転換するアニメーションです。
 
右の画像のように一歩踏み出して転換する他に足を継いで転換する方法や、そのままの体勢で転換する方法など転換するやり方は、たくさんあります。 その場その時で一番適した体勢で転換が出来るようにたくさん練習しましょう。
 
右図では、足を一歩踏み出しながら同じ側の手刀を出しますが、転換する時にこの手刀が自分の身体の側に親指が向くように手刀をしぼるように立てます。
 
この手刀を立てしぼる動作を行う事で、練習相手に手をつかませて転換する場合に相手の身体を自分の伸ばした腕と手刀の上に乗せるように導く事が出来るようになります。
転換した時の手の形の図 ◆手刀の形と回し方
転換や回転を行う場合にも手刀の形や回し方も注意して行いましょう。
練習相手がいる場合には、手刀を回す方向で、相手の動き方が大きく違ってしまいます。
 
右図に見ていただいたとおり、手のひらを上に向けた状態も手刀を立てた状態も指先までしっかりと伸ばしておく事が大切です。
練習相手がいる場合は意外に、相手に気をとられて指先まで意識がまわらなくなってしまいます。 一人で練習すると、こういう所が意識しやすいかも知れません。
 
◆転換(手のひらを上にした状態)
右のフラッシュ画像も、転換の動作をしますが手刀は、最後に手のひらが上を向いた体勢になります。
このかたちでは、練習相手に腕をつかませた場合、転換をおこなうと相手の身体を、自分の手刀と腕の下にもぐるように導く事ができるようになります。
 
足の踏み込みや動きに大きな違いはありませんがきちんと手刀を伸ばしておかないと、転換した後で相手が起き上がってきてしまいます。
 
また、フラッシュ画像をみて頂くとわかりますが、手刀と腕は、自分の中心線からあまりずれていない事がわかります。 様々な先生や師範の動作を演武などを拝見しても転換や回転の動作のときに手刀を身体の中央から離していらっしゃってはいませんでした。
こういう部分は意外に意識せずに練習しているかもしれませんね。
転換した時の手の形の図 手のひらを上にした状態の転換を行う場合も右図のように、手がぺったりと鈍ってしまわないように活き活きと手刀をつくっておきましょう。
 
また転換の練習も一人稽古で行う時は腰を落として、きびきびと動けるように練習しますと足腰の鍛練にもなり、普通に転換したときに非常に動きやすくなれますよ。
 
足捌きは、少し歩幅を大きくとって練習しますとそれぞれの動きの特徴がよく分かると思います。
ほとんどの足運び、進み方に共通するのは出来るだけ上下に揺れて動かないよう安定して身体を移動させる事です。
進み方はペタペタという感じよりも、ひょいひょいと軽くリラックスして足を動かすほうが良いようです。
◆送り足(おくりあし)について
送り足は、半身の体勢から前足を
先に出し引き続き後ろ足を進める
歩き方です。
 
右図のFlash画像の進むボタンを
押すと動きます。
◆継ぎ足(つぎあし)について
継ぎ足は、半身の体勢から後ろ足を先に出し前足に引きつけ、引き続き前足を先に進める歩き方です。
 
足を継ぐので継ぎ足と呼ぶようです。
◆大きく動く場合について
(継ぎ足での場合)
一回で大きく動きたい場合には、普通の継ぎ足よりも前に出す前足を大きく前に踏み出します。 その後に大きく動いた分、後ろ足を前に進めます。
◆歩み足(あゆみあし)について
歩み足は普通に歩くように両足を交互に踏み出しますが、なるべくぐらぐらしないように安定して半身になりながら進みます。
 
◆動く線を変える足運びについて
ほとんどのお稽古では、ただ半身でまっすぐに進むだけという事は ありません。転換や入身の動作をする場合でも相手の半身の線と 交わって相手の身体とぶつかってしまわないように半身を変えたり 線をはずして動くようにいたします。
 
左図は、半身を変えずに動く足運びの一例です。ひとつの方向に 進むのにもいろいろな足運びがありますので、どのようなふうにも 動けるようにたくさん練習致しましょう。
 
注釈:左の図では、左半身の状態から継ぎ足を使って半身の線を 変えましたが、送り足でも出来ますし他にもいろいろな運足の 仕方があります。また前に出るだけではなく横に動いたり 下がったりと自由自在に動けるように練習しましょう。
 
「押す」という字をクリックしますとその方向に動きます。
 
下の図では、半身を変えて動く方法と変えずにそのまま動く方法を図式化しています。
下の動作では動きの一例を示していますが、この他にも後ろに下がったり横に踏み変えたりと様々な方向に動きます。
 
注釈:下の図では、右半身の状態から送り足を使って半身の線を変えました。 また、真横に動く方法や前後ろに動く方法もあります。 「矢印」をクリックしますとその方向に動きます。

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